せんねん灸セルフケアサポーター・日本不妊カウンセリング学会会員
東洋医学の「小腸」の働き
東洋医学の「小腸」の生理作用と病理作用
現代医学の小腸の働きは、胃で消化された食べ物をさらに分解して、栄養を吸収しています。
東洋医学の小腸の働きも、現代医学とほぼ同じで、胃から送られてくる消化物を受け入れる機能(受盛機能)があります。
その他、清濁を分別する気のがあります。
清濁の「清」は、消化された食べ物の栄養素のことで、「濁」は食物のカスのことて、大腸や腎・膀胱へ送ることをさします。
この小腸に異常が起こると、機能失調は消化吸収に影響するだけでなく、大小便の異常となってあらわれます。
主に、食後の腹脹や下痢などが病理変化として知られています。
脾経の病理変化と似ているのは、脾が清濁の分別の命令をしているためと言われています。
「小腸」に属するツボは19個
小腸は、東洋医学の「陰」と「陽」に分けると、「陽」に属します。
さらに「陽」を分けると、「太陽」、「少陽」、「陽明」の3つになります。
小腸は、手の「太陽」に属していて、19個のツボを有します。
難しい話しになってしまいましたが、「小腸」の性質を持ったツボが19個あり、そのツボもそれぞれ特性を持っています。
今回は、ツボの特性の前に、ツボの名前を列挙します。
- 少沢(しょうたく)
- 前谷(ぜんこく)
- 後渓(こうけい)
- 腕骨(わんこつ)
- 陽谷(ようこく)
- 養老(ようろう)
- 支正(しせい)
- 小海(しょうかい)
- 肩貞(けんてい)
- 臑兪(じゅゆ)
- 天宗(てんそう)
- 秉風(へいふう)
- 曲垣(きょくえん)
- 肩外兪(けんがいゆ)
- 肩中兪(けんちゅうゆ)
- 天窓(てんそう)
- 天容(てんよう)
- 顴髎(けんりょう)
- 聴宮(ちょうきゅう)
小腸に属するツボはそれほど多くありませんが、様々なツボの特性があります。
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