せんねん灸セルフケアサポーター・日本不妊カウンセリング学会会員
手の陽明大腸経「合谷」
合谷(ごうこく)
このツボは、親指と人さし指が会うところであり、指を開いた時の形が深い谷のようであることから「合谷」と命名されました。
合谷は大腸の原穴です。
原穴とは、五臓六腑の病気に応じて反応が出るツボのことです。
ツボの位置は、手の甲を上にして、親指と人さし指の付け根の間になります。
このツボにはとても強い開閉、瀉熱、沈驚、止痛の作用があります。
このため、閉尿、便秘、乳汁不行、閉経、滞産、無汗などの開閉の作用があります。
そのほかの作用として
- 本経の循行部(肩・腕・肘・手関節)の痛みやしびれ、片麻痺、五十肩などに使用されることがあります。
- 顔面部の症状で、頭痛、めまい、目の充血、鼻炎、歯痛、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、耳鳴り・難聴、のどの腫れや痛みなどに使用されることがあります。
- 臓腑の病症として、呼吸器系(風邪、咳、悪寒発熱など)、消化器系(胃痛、腹痛、下痢、便秘など)、婦人科系(閉経、月経痛、滞産、乳汁不足など)、循環器系(心痛など)等に使用されることがあります。
このように、万能のツボであることがわかりますが、注意点を上げるとすれば、銅人(銅製の人体模型で1207年に作成され、医者の試験に用いられた)に「妊娠に刺してはいけない」、とされています。参考までに。
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