「里」とは、「居る」という意味であり、このツボと肘髎というツボが「３寸」離れており、大脈が「居る」ことから、「手三里」と名付けられました。

ツボの位置は、前腕の背面の親指側で、陽渓と曲池を結ぶ線上で、肘関節横紋の下２寸（指幅３本分）にあります。

肘と手関節の間にあるツボは、臓腑病症の治療にすぐれていると言われています。

また、経脈が循行している顔面部や肩や腕を治療するツボとして常用されています。

このツボは、

1. 本経の循行部（肩や腕）の痛みやしびれ、片麻痺などに使用されることがあります。
2. 歯の痛みや頬の腫れ、目の疾患、舌などの「顔面部・五官の病症」に使用されることがあります。
3. 臓腑の病症として、腹脹や胃痛などの「消化器系」の疾患に使用されることがあります。
4. その他、腕の不快感や感冒、腰痛などにも使用されることがあります。