せんねん灸セルフケアサポーター・日本不妊カウンセリング学会会員
東洋医学の「胆」の働き
東洋医学の「胆」の生理作用と病理作用
現代医学では、胆嚢は、肝臓で作られた胆汁を、濃縮・貯蔵していて、十二指腸に食べ物が入ってくると、胆汁が分泌され、食べ物の消化を助けています。
東洋医学では、現代医学の「消化の補助をする」という作用もありますが、「勇気と決断を主る」といった独特の作用があります。
「キモを冷やす」とか「キモっ玉が小さい」などといった言葉を聞いたことがあると思いますが、この「キモ」は「胆」のことを指しています。「肝」で書かれることもありますが、「肝」と「胆」は表裏関係にあるため、どちらも正解だと思っています。
この「胆」の生理機能が失調すると、消化不良や口苦の発症(消化の補助の失調)や、臆病になったり決断力が低下(勇気と決断の失調)したりすると言われています。
「胆」に属するツボは44個
胆は、東洋医学の「陰」と「陽」に分けると、「陽」に属します。
さらに「陽」を分けると、「太陽」、「少陽」、「陽明」の3つになります。
胆は、足の「少陽」に属していて、44個のツボを有します。
難しい話しになってしまいましたが、「胆」の性質を持ったツボが43個あり、そのツボもそれぞれ特性を持っています。
今回は、ツボの特性の前に、ツボの名前を列挙します。
- 瞳子髎(どうしりょう)
- 聴会(ちょうえ)
- 客主人(きゃくしゅじん)
- 頷厭(がんえん)
- 懸顱(けんろ)
- 懸釐(けんり)
- 曲鬢(きょくびん)
- 率谷(そつこく)
- 天衝(てんしょう)
- 浮白(ふはく)
- 頭竅陰(あたまきょういん)
- 完骨(かんこつ)
- 本神(ほんじん)
- 陽白(ようはく)
- 頭臨泣(あたまりんきゅう)
- 目窓(もくそう)
- 正営(しょうえい)
- 承霊(しょうれい)
- 脳空(のうくう)
- 風池(ふうち)
- 肩井(けんせい)
- 淵腋(えんえき)
- 輒筋(ちょうきん)
- 日月(じつげつ)
- 京門(けいもん)
- 帯脈(たいみゃく)
- 五枢(ごすう)
- 維道(いどう)
- 居髎(きょりょう)
- 環跳(かんちょう)
- 風市(ふうし)
- 中瀆(ちゅうとく)
- 膝陽関(ひざようかん)
- 陽陵泉(ようりょうせん)
- 陽交(ようこう)
- 外丘(がいきゅう)
- 光明(こうめい)
- 陽輔(ようほ)
- 懸鐘(けんしょう)
- 丘墟(きゅうきょ)
- 足臨泣(あしりんきゅう)
- 地五会(ちごえ)
- 俠渓(きょうけい)
- 足竅陰(あしきょういん)
胆に属するツボは多いですが、様々なツボの特性があります。
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