せんねん灸セルフケアサポーター・日本不妊カウンセリング学会会員
花粉症は、春に発症するイメージがあるかもしれませんが、そのほかの季節でも花粉症を引き起こしている植物があるのです。
春の花粉症の主な植物は、スギやヒノキで、秋の花粉症の主な植物は、ヨモギやブタクサで、イネ科の植物は一年中花粉を飛散しています。
花粉症はスギやヒノキ、ブタクサやヨモギなどの花粉が原因となるアレルギー性の病気です。
私たちの身体に、花粉が目や鼻から入ってきます。
この時、免疫細胞である“リンパ球”が、「花粉は異物(アレルギー物質)」と判断すると、リンパ球は“抗体”をつくります。
抗体ができた後、再び身体に花粉が入ってくると、花粉を外へ追い出そうとする反応が起こります。
そのため、くしゃみで吹き飛ばす、鼻水・涙で洗い流す、鼻づまりで中に入れないように病御する、といった免疫反応が起こります。
つまり、免疫反応の誤作動と考えられています。
花粉症は粘膜のトラブルです。
右図の通り、身体の内側の粘膜は、口・鼻~食道~胃~小腸~大腸~肛門のように、全てつながっています。
これらから、身体の内側の粘膜にトラブルが起きると、様々な粘膜にトラブルを引き起こすことが考えられます。
一例として、腸の粘膜にトラブルが起きると、鼻の粘膜にも伝わって、花粉症を引き起こすと言われています。
そのため、胃腸が弱い人や、食物アレルギーがあると、花粉症を発症しやすいとも言われています。
日本では昔から、「腹が立つ」「腑に落ちない」など、こころの状態をお腹の状態に置きかえています。
すなわち、ストレスが多い人ほど粘膜のトラブルが多く、花粉症を発症すると考えています。
花粉症は“季節性アレルギー性鼻炎”とも呼ばれていて、花粉の飛ぶ季節に発症する鼻炎のことです。
一年中鼻炎の症状が出ているものを、“通年性アレルギー性鼻炎”と呼びます。
花粉が原因のアレルギー性鼻炎を「花粉症」と呼ぶのは、季節以外に、目のかゆみや喉の痒みを伴うことがあるからです。これらは、通年性アレルギー性鼻炎では、ほとんど見られません。
ちなみに、通年性アレルギー性鼻炎の原因となる物質は、ダニやハウスダスト、カビなどがあげられます。
鼻水や鼻頭まり、目や喉の痒みなどの不快な症状の緩和させつつ、身体全体のバランスを整え、免疫反応を整えていきます。
体質改善はすぐには無理なので、ゆっくりと時間をかけて行います。
春の花粉症が気になるときは、秋ごろからスタートすると良いかもしれません。
11月のお灸教室は、いつもと違い第二日曜日の11月10日(日)に行います。完全予約制のため、11月5日(火)までにご予約ください。