せんねん灸セルフケアサポーター・日本不妊カウンセリング学会会員
しみ・そばかすは、ともにメラニン色素の増加によって起こります。
「しみ」を医学的に言うと、30歳以上の女性の顔にできる「肝斑」や、高齢者の手足や胸、背中などにできる「老人性色素斑」をさします。
これには、日焼けの色素沈着は含まれません。
「そばかす」は、雀卵斑(じゃくらんはん)という病名に相当します。雀卵斑は、スズメの卵の模様に色や形が似ていることから名づけられました。
米粒ほどの斑点が、鼻を中心に左右の頬にできやすく、首や腕などにもみられることがあります。
「肌荒れ」は、肌の健康状態が損なわれた状態のことで、紫外線や全身の健康状態によっても大きな影響を受けます。
また、女性の場合は月経により、女性ホルモンのバランスが一時的に乱れ、乾燥肌の人はかさつきが多くなり、脂性肌の人は皮脂によるてかりが増えたりします。
「気」「血」「水」の理論から考えると、いずれも「瘀血」(血行不良)が原因になります。
特に顔は、毛細血管が多く分布しているため、顔に色素が沈着しやすくなります。
また、胃腸の機能が低下してくると、便秘による肌荒れなどを引き起こしやすくなるため、胃腸の機能を整えることも大切です。
鍼灸による施術は、即効性はありませんが、血行不良を整えたり、胃腸機能を整えたりするため、身体の内側からの体質改善をはかり、これらの症状を目立たなくすることを目的とします。
血行を整える、胃腸機能を高めることはもちろん必要ですが、新陳代謝を高める、ホルモンバランスを整えることも大切です。
皮膚の細胞は、およそ1か月かけて入れ替わります。そのため、皮膚の新陳代謝を停滞させないような施術を行います。
また、女性ホルモンの影響を受けやすいこともあり、このバランスを整えるツボに刺激を与えることも大切になっていきます。
生活習慣で気をつけることとして、過労や睡眠不足は避けましょう。
11月のお灸教室は、いつもと違い第二日曜日の11月10日(日)に行います。完全予約制のため、11月5日(火)までにご予約ください。